日本赤十字社 大分県赤十字病院

大分赤十字病院は、患者に、職員に、地域医療機関に選ばれる病院を目指しています。

tel:097-532-6181

外科

医療機関の認定

日本外科学会専門医・認定医修練施設
日本消化器外科学会専門医・認定医修練施設
肝胆膵外科高度技能専門医制度修練施設A認定
地域癌診療連携拠点病院
日本乳癌学会関連施設
日本がん治療認定医機構認定研修施設

現状及び特色

 当院外科は、癌診療を中心に救急・一般外科まで広く診療を行っています。当科の治療方針決定は、癌に関しては10年以上前より関連他科との合同カンファレンス(キャンサーボード)にて決定しており、個々の患者さんに最適な治療を提供できるよう心がけております。

 各患者さんを最低2人以上の医師(疾患チーフ+1名)で担当していますが、毎朝行われる外科ミーティングおいて問題症例を全体で共有することにより、医師や看護師を含めた質の高いチーム医療ができる体制をとっています。

 呼吸器外科を除く外科スタッフは、現在9名+研修医ですが特に専門性の高い領域は、食道癌は岩城、肝・胆・膵の癌は福澤が責任をもって診療にあたっています。また胃癌、大腸癌等の一般消化管は廣重を中心に消化器外科専門医で担当しています。また乳腺や化学療法は岡本が中心に担当しています。

 この数年の大きな変化としては鏡視下手術が増加しており食道癌手術や大腸全摘術もほとんど鏡視下に手術を行っています。昨年より系統的肝切除や膵頭十二指腸切除等の鏡視下手術が保険収載され当院は5年前より本格的に準備・導入を行い高度先進医療や臨床治験として症例を蓄積し手術の施設基準をクリアしておりますので適応のある症例に対して積極的に行っています。現在大分県内における腹腔鏡下膵頭十二指腸切除術の施設認定は当院のみ取得しています。

診療担当表

岩城 堅太郎 福澤 謙吾 廣重 彰二 岡本 正博 福澤 謙吾
吉住 文孝 江口 博 岡本 正博 川崎 貴秀 廣重 彰二
(第2,4週)
岡本 正博 岩城 堅太郎 吉屋 匠平
(第1,3,5週)
手術日等
月・火・水・木・金曜日

医師紹介

福澤 謙吾 ふくざわ けんご

副院長・統括外科部長・眼科部長・耳鼻咽喉科部長・救急部長・医療技術部長

専門分野
消化器外科全般(特に肝胆膵外科)
乳腺外科、移植外科
専門医・認定医
The Best Doctors in Japan
肝胆膵外科2014-2015
日本外科学会指導医・専門医・認定医
日本消化器外科学会指導医・専門医・認定医
日本肝胆膵外科学会評議員
日本がん治療認定医
日本肝胆膵外科学会高度技能指導医
日本肝臓学会専門医
日本内視鏡外科技術認定医(消化器一般外科:肝臓)

廣重 彰二 ひろしげ しょうじ

第一外科部長

専門分野
消化器外科(特に内視鏡外科)
専門医・認定医
医学博士
日本外科学会専門医
日本消化器外科学会専門医
消化器がん治療認定医
日本がん治療認定医
日本臓器保存生物医学会評議員
日本コンピュータ外科学会評議員

岡本 正博 おかもと まさひろ

医療社会事業部長 兼 第一外科副部長

専門分野
外科
専門医・認定医
日本外科学会認定医・専門医
日本肝臓学会専門医
日本消化器病学会専門医
がん治療認定医
プライマリケア認定医
JATECインストラクター
ICLSインストラクター
JPTECインストラクター

岩城 堅太郎 いわき けんたろう

第二外科部長

専門分野
消化器外科(特に肝胆膵外科・内視鏡外科)
専門医・認定医
医学博士
日本外科学会専門医・認定医
日本消化器外科学会指導医・専門医
日本肝胆膵外科学会高度技能専門医
日本肝胆膵外科学会評議員
日本消化器病学会専門医
日本消化器内視鏡学会専門医
消化器がん外科治療認定医
日本がん治療認定医機構がん治療認定医
日本肝臓学会専門医
日本食道学会食道科認定医

吉住 文孝 よしずみ ふみたか

外科医師

専門分野
消化器外科(特に消化管外科)
専門医・認定医
日本外科学会専門医

川崎 貴秀 かわさき たかひで

外科医師

専門分野
消化器外科
専門医・認定医

吉屋 匠平 よしや しょうへい

外科医師

専門分野
消化器外科(特に肝胆膵外科)
専門医・認定医
日本外科学会外科専門医
日本消化器外科学会消化器外科専門医・消化器がん外科治療認定医

藤田 隼輔 ふじた しゅんすけ

外科医師

専門分野
専門医・認定医

高橋 純一 たかはし じゅんいち

外科医師

専門分野
外科
専門医・認定医

実績

 呼吸器外科が独立しましたのでそれを除く昨年1年間の手術場での手術症例数は705例でした。月~金まで毎日手術を行っています。悪性腫瘍の手術症例は291例で全手術症例の41.3%にあたります。特に食道癌、肝癌、胆嚢・胆管癌、膵癌等の高難度手術の割合が多く地域癌診療連携拠点病院としての役割を果たしていると思います。

 手術の内訳ですが消化管手術は248例で、消化管の主要手術は、食道癌15例、胃癌36例、大腸癌82例でした。消化管の癌に対しては、食道亜全摘、胃全摘、胃切除、結腸切除、直腸切除・切断等を鏡視下にて手術しており高度進行症例以外は鏡視下手術で対応しています。

 肝胆膵外科の充実は当科の特色ですが昨年も288例の手術を行い、その内肝切除が64例、膵切除が59例とHigh volume centerとして高難度手術に取り組んでいます。肝胆膵外科高度技能専門医制度の修練施設としてはA認定を受けています(全国で110施設、九州で13施設が認定、大分では2施設のみ)。肝胆膵領域の癌手術件数では大分県で1位、九州でも常時5位前後にランキングされています。

 膵切除症例の内訳は、膵頭十二指腸切除(PD)41例(HPD 3例、腹腔鏡下PD 4例)、膵体尾部切除15例(DP-CAR 2例、腹腔鏡下DP 7例)、膵全摘3例でした。特に膵頭十二指腸切除術はハイボリューム施設基準(年間20例以上手術症例)を13年連続でクリアしています。肝切除症例は64例で、ほとんどの手術は輸血なく施行しており、系統的肝切除を基本としています。高齢者や肝予備能不良例には鏡視下手術を基本としており侵襲も小さく良い適応です。

 膵癌に関しましては福澤副院長の肝移植経験をいかした血管合併切除や腹腔動脈幹合併切除による拡大手術も積極的に行っていますし、局所進行膵癌で切除困難症例に対しては術前化学療法を積極的に導入し(約20%)膵癌切除率の向上に努めています。また低悪性度腫瘍に対しては膵頭十二指腸切除にも鏡視下手術を施行しております(大分県では唯一施設基準を満たしておりこれまで22例に施行しています)。

 乳癌は診断器機の充実、手術、化学療法、放射線治療による集学的治療が重要な分野です。当院ではマンモトームが導入されており非触知早期乳癌の診断に貢献しています。病理診断医が常勤ですので乳房の温存手術、センチネルリンパ節生検も積極的に取り入れています。外来化学療法室や外来放射線治療なども充実していますので集学的な乳癌治療が可能です。昨年の乳癌手術数は31例でした。

 現在各疾患分野に外科手術のスペシャリストを擁しており、今後とも皆様の御期待に沿えるよう質の高い外科医療を実践していきたいと思っています。

 

【年間発表論文】

 

●年頭所感「原点に帰り、使命を見直す」
 若杉 健三
 公私病連ニュース 449-3,2016

 

●随想 いろ鉛筆
 若杉 健三
 公私病連ニュース 451-1,2016

 

●Periportal low attenuation associated with liver metastasis from colorectal cancer: evaluation using multi-detector-row CT with pathological correlation.
Takaji R, Matsumoto S, Kiyonaga M, Yamada Y, Mori H, Iwashita Y, Ohta M, Inomata M, Hijiya N, Moriyama M, Takaki H, Fukuzawa K, Yonemasu H.
Jpn J Radiol. 2016 Oct 25. [Epub ahead of print]

 

●Expression of the anaphylatoxin C5a receptor in gastric cancer: implications for vascular invasion and patient outcomes.
Nitta H, Shimose T, Emi Y, Imamura T, Ohnishi K, Kusumoto T, Yamamoto M, Fukuzawa K, Takahashi I, Higashi H, Tsuji A, Akagi Y, Oki E, Maehara Y, Baba H; Kyushu Study Group of Clinical Cancer (KSCC) ancillary study..
doi: 10.1007/s12032-016-0834-9
Med Oncol. 2016 Nov;33(11):118.

 

●Pulmonary Resection for a Residual Tumor after Definitive Radiation in Locally Advanced Non-Small Cell Lung Cancer.
Tagawa T, Ito K, Fukuzawa K, Motohiro A.
 Thorac Cardiovasc Surg. 2016 Aug 30. [Epub ahead of print]

 

●Surgical Results of Pancreaticoduodenectomy for Pancreatic Ductal Adenocarcinoma: a Multi-institutional Retrospective Study of 174 patients.
Yamashita Y, Yoshizumi T, Fukuzawa K, Nishizaki T, Tsujita E, Kajiyama K, Soejima Y, Yamagata M, Yamamoto K, Adachi E, Sugimachi K, Ikeda Y, Uchiyama H, Maeda T, Itoh S, Harimoto N, Ikegami T, Maehara Y. 
Anticancer Res. 2016 May;36(5):2407-12

 

●A randomized phase II study of S-1 plus oral leucovorin versus S-1 monotherapy in patients with gemcitabine-refractory advanced pancreatic cancer.
Ueno M, Okusaka T, Omuro Y, Isayama H, Fukutomi A, Ikeda M, Mizuno N, Fukuzawa K, Furukawa M, Iguchi H, Sugimori K, Furuse J, Shimada K, Ioka T, Nakamori S, Baba H, Komatsu Y, Takeuchi M, Hyodo I, Boku N.
Ann Oncol. 2016 Mar;27(3):502-8.

 

●Surgical treatment of liver metastasis of gastric cancer: a retrospective multicenter cohort study (KSCC1302).
Oki E, Tokunaga S, Emi Y, Kusumoto T, Yamamoto M, Fukuzawa K, Takahashi I, Ishigami S, Tsuji A, Higashi H, Nakamura T, Saeki H, Shirabe K, Kakeji Y, Sakai K, Baba H, Nishimaki T, Natsugoe S, Maehara Y; Kyushu Study Group of Clinical Cancer..
Gastric Cancer. 2016 Jul;19(3):968-76. 

 

●症例報告「腸閉塞治療中に発症した逆行性腸重積の1例」
 吉村 淳郎、泉 公一、久保 信英、平下 禎二郎、廣重 彰二、松本 敏文、
 川中 博文、池部 正彦、平塚 孝宏、猪俣 雅史
 消化器外科 2016年8月 第39巻9号 1333-1337

 

【学会発表】

 

●潰瘍性大腸炎における腹腔鏡下大腸全摘術について
 白水 章夫、岩城 堅太郎、賀茂 圭介、白坂 美哲、増田 崇、田川 哲三、
 寺師 貴啓、岡本 正博、福澤 謙吾、本廣 昭、若杉 健三
 第8回大分LGCカンファレンス (2016年2月9日 大分市)

 

●最近の乳癌の治療について
 岡本 正博
 第5回 がん薬物認定薬剤師講習会 (2016年2月17日 大分市)

 

●複数回のTACE後に肝切除術を施行し診断に至った肝未分化癌の1例
 寺師 貴啓、増田 祟、岩城 堅太郎、福澤 謙吾、若杉 健三
 第38回大分肝臓疾患研究会 (2016年3月10日 大分市)

 

●潰瘍性大腸炎に対する腹腔鏡下大腸全摘術の導入と治療成績
 白水 章夫、岩城 堅太郎、宮崎 雄幸、白坂 美哲、増田 崇、田川 哲三、
 寺師 貴啓、岡本 正博、福澤 謙吾、本廣 昭、若杉 健三
 第380回大分消化器懇話会 (2016年3月14日 大分市)

 

●赤十字のしくみと活動~病院を中心に
 若杉 健三
 赤十字病院 新任院長研修会 (2016年4月11日、東京)

 

●日本赤十字社病院長連盟のあゆみ
 若杉 健三
 赤十字病院 新任院長研修会 (2016年4月11日、東京)

 

【ポスター】

 

●膵腺房細胞癌の1例
 増田 崇, 岩城 堅太郎, 寺師 貴啓, 岡本 正博, 福澤 謙吾, 若杉 健三
 第28回日本肝胆膵外科学会 (2016年6月2日‐4日 大阪市)

 

●複数回TACE後の肝切除にて診断された肝未分化癌の1例
 寺師 貴啓、増田 祟、岩城 堅太郎、岡本 正博、福澤 謙吾、若杉 健三
 第28回日本肝胆膵外科学会 (2016年6月2日‐4日 大阪市)

 

【口演】

 

●左側胆嚢に発生した腺筋症に対して腹腔鏡下胆嚢摘出術を施行した1例
 中村 駿、湯川 恭平、岩城 堅太郎、吉村 淳郎、伊藤 謙作、川崎 貴秀、
 田川 哲三、寺師 貴啓、岡本 正博、白水 章夫、福澤 謙吾、本廣 昭
 第222回大分県外科医会例会 (2016年6月4日、別府市)

 

●肝原発悪性リンパ腫の1切除例
 吉村 淳郎、岩城 堅太郎、木本 喬博、湯川 恭平、伊藤 謙作、川崎 貴秀、田川 哲三、寺師 貴啓、
 岡本 正博、白水 章夫、福澤 謙吾、本廣 昭
 第9回大分LGCカンファレンス (2016年6月21日 大分市)

 

●会部直腸がんに対する腹腔鏡下ISRの治療成績
 白水 章夫、吉村 淳郎、湯川 恭平、伊藤 謙作、川崎 貴秀、田川 哲三、
 岩城 堅太郎、寺師 貴啓、岡本 正博、福澤 謙吾、本廣 昭
 第1回大分大腸肛門病懇話会 (2016年7月2日 大分市)

 

●食道癌術後に3回の手術を要した食道裂孔ヘルニアの1例
 吉村 淳郎
 第71回日本消化器外科学会総会 (2016年7月14-16日 徳島市)

 

●『腹腔鏡下肝切除』:内視鏡外科学会技術認定(肝切除領域)取得に向けて
 福澤 謙吾、木本 喬博、川副 徹郎、吉村 淳郎、伊藤 謙作、川崎 貴秀、
 田川 哲三、岩城 堅太郎、寺師 貴啓、岡本 正博、白水 章夫、本廣 昭
 第9回内視鏡外科フォーラム (2016年7月22日、福岡市)

 

●左側胆嚢に発生した腺筋症に対して腹腔鏡下胆嚢摘出術を施行した1例
 中村 駿、湯川 恭平、岩城 堅太郎、吉村 淳郎、伊藤 謙作、川崎 貴秀、
 田川 哲三、寺師 貴啓、岡本 正博、白水 章夫、福澤 謙吾、本廣 昭
 第253回福岡外科集談会(2016年7月23日 福岡市)

 

●完全内臓逆位を伴った胆石症に対し腹腔鏡下胆嚢摘出術を行った一例
 木本 喬博、伊藤 謙作、湯川 恭平、吉村 淳郎、川崎 貴秀、田川 哲三、
 寺師 貴哲、岩城 堅太郎、岡本 正博、白水 章夫、福澤 謙吾、本廣 昭
 第253回福岡外科集談会(2016年7月23日 福岡市)

 

●大規模災害時の外科医の役割
 岡本 正博
 第78回刀圭会(2016年7月23日 福岡市)

 

●腸管ストーマ造設術 ~方法から合併症まで~
 白水 章夫
 オストメイト医療相談会 (2016年7月30日 大分市)

 

●地方都市における-急性期病院の取り組み -院長職16年の経験から-
 若杉 健三
 第9回病院経営の質向上研究会 (2016年8月20日、福岡市)

 

●「乳癌の予防に向けて、あなたができること」
 岡本 正博
 大分赤十字病院 出前講座 (2016年8月28日 大分市)

 

●当院における腹腔鏡下肝切除術92例の治療成績
 寺師 貴啓、川﨑 貴秀、岩城 堅太郎、福澤 謙吾
 第39回大分肝臓疾患研究会 (2016年9月6日 大分市)

 

●術前診断の困難であった膵浸潤性膵管癌と神経内分泌腫瘍が近接した1例
 廣田 薫瑠子、寺師 貴啓、山内 大夢、川副 徹郎、吉村 淳郎、伊藤 謙作、川﨑 貴秀、田川 哲三
 岩城 堅太郎、岡本 正博、白水 章夫、福澤 謙吾、本廣 昭
 第223回大分県外科医会例会 (2016年9月24日、大分市)

 

●大分赤十字病院のこれまでと今後への期待
 若杉 健三
 第20回大分赤十字病院医療連携フォーラム (2016年10月12日、大分市)

 

●大規模災害時の大分赤十字病院の対応
 岡本 正博
 平成28年度 総合医学会例会 (2016年10月14日 大分市)

 

副院長兼第一外科部長 福澤 謙吾