肝胆膵センター
ごあいさつ
膵切除と肝切除の手術数が毎年100例以上のハイボリュームセンターで手術症例数は累計で2500例を超えており当院における最も診療実績の高い専門疾患センターです
早いもので平成11年11月より大分赤十字病院に肝胆膵センターが設立されて25年が過ぎました。設立当初から関わってきた者としては四半世紀もの時が過ぎ、当センターが大分の肝胆膵悪性疾患の砦として発展出来たことを嬉しく思います。節目でもありますし私からの当センターの紹介は今年をもって次世代にバトンを渡したいと思っております。当センターは膵切除と肝切除の手術数が毎年100例以上のハイボリュームセンターで手術症例数は累計で2500例を超えており当院における最も診療実績の高い専門疾患センターです。
医療機関の認定
日本肝胆膵外科学会高度技能医修練認定施設A(高度技能指導医2名、専門医2名)
日本肝臓学会認定施設(日本肝臓学会 専門医7名(指導医3名))
日本膵臓学会指導施設(日本膵臓学会 指導医3名)
日本胆道学会指導施設(日本胆道学会 指導医2名)
日本内視鏡外科学会技術認定医(肝臓1名)
腹腔鏡下膵切除(膵頭十二指腸切除、膵体尾部切除)、腹腔鏡下系統的肝切除の実施等における施設基準取得
診療内容・特色
施設認定としては日本肝臓学会認定施設、日本膵臓学会、日本胆道学会指導施設となっていますし、日本肝胆膵外科学会の高度技能医修練認定施設A(指導医:福澤、山下、専門医:岩城、多田)に認定されています。これは現在全国で139施設、九州で17施設が認定されている肝胆膵外科手術のハイボリュームの高度専門治療施設で大分県内では当院と大学病院のみが認定されています。修練施設での研修後に受験可能である肝胆膵外科学会高度技能専門医試験にはこれまで5名が合格しており中堅肝胆膵外科医のトレーニング施設としての実績も県内一と自負しております。
技術的に難しい腹腔鏡下膵頭十二指腸切除は80例程施行しておりますが、今年度からは手術支援ロボットも導入し更に低侵襲性を求めたいと考えています。
肝細胞癌は原因の第一位であったC型肝炎が治癒できる時代となり減少しています、原因疾患も脂肪肝やアルコール性肝疾患からの発癌が多くなってきました。治療においては一つの治療手段に固執せずその患者さんの状況に応じた最善の治療をキャンサーボードで決めています。手術やRFAといった局所療法の重要性は変わりませんが、全身療法で再発進行症例の病勢コントロールが格段に良くなっています。また早期再発の多かった切除境界域にあたる肝細胞癌に対しては膵癌同様に術前化学療法の導入による治療成績の向上が期待されており今後症例を集積し評価していきたいと考えております。
現在膵・胆道疾患の内科部門では、本村部長を中心にERCP、Double balloon ERCP、EST、EUS、POCSなどを駆使して精度の高い膵胆道疾患の診断と内視鏡治療にあたっています。肝臓内科疾患は成田部長を中心に診療しており、早期肝癌の経皮的焼灼療法や肝炎の抗ウイルス療法、その他の慢性肝疾患等を担当しています。放射線科部門では、山田放射線科部門長を中心に卓越した画像診断と各種IVR治療、放射線治療(今年1月にリニアックを更新済)を行っております。外科部門は、層の厚いスタッフで肝胆膵の悪性腫瘍の外科的切除を高いレベルで実践しています。肝切除や膵切除等の主要手術数は、昨年は119例でこのうち肝胆膵外科学会の高難度手術に相当する手術数は81例でした。大分県内では1位の手術数であり、九州内でも上位です。
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