日本赤十字社 大分県赤十字病院

大分赤十字病院は、患者に、職員に、地域医療機関に選ばれる病院を目指しています。

tel:097-532-6181

呼吸器内科

 呼吸器内科は、咳、痰、血痰、呼吸困難、胸痛などの呼吸器症状をきたす肺や気管支の病気を診断、治療する診療科です。代表的な病気としては気管支喘息、肺気腫、肺癌、肺炎、間質性肺炎などがあげられます。当科では専任医師3人体制で、すべての呼吸器疾患に対し専門的な治療を行っています。外来診療においては、新規患者の診療は2人の呼吸器専門医で行っています。受付けは月曜日から金曜日の午前11時までとなっていますが、緊急を要する場合はこの限りではありません。近隣医療施設からの紹介患者を優先的に受け入れていますが、紹介状のない方についても同様に対応しています。呼吸器症状でお困りの方以外に、レントゲン検診で異常を指摘された方の受診も多く、また、診療とは異なりますが、セカンドオピニオンも受け付けています。

 入院診療においては、肺癌や、重症の肺炎、慢性閉塞性肺疾患の急性増悪や間質性肺炎などの患者が中心となっています。多くは近隣医療施設からの紹介ですが、緊急の入院要請や人工呼吸管理を必要とするような重症患者の紹介にも対応できるような体制をとっています。

 当院は地域がん診療連携拠点病院としてがん診療に力を入れていますが、当科でも入院患者の40%が肺癌患者であり、肺癌の診療は当科診療の中核となっています。呼吸器外科による手術治療と放射線科による放射線治療に当科での化学療法を加え、肺癌の集学的治療を提供できる医療体制を整えています。

医療機関の認定

日本呼吸器学会認定臨床研修施設
日本アレルギー学会認定教育施設
日本呼吸器内視鏡学会関連認定施設

現状及び特色

 当院は、病床340床の中規模病院ですが、喘息や肺炎などのcommon diseaseから呼吸器救急疾患や肺癌まで、幅広い呼吸器疾患をカバーする地域医療支援病院です。現在(2017年4月時点)、当科は医師6名の体制で肺癌を含む呼吸器疾患全般にわたる専門的診療を行っています。2016年、病棟が呼吸器外科とともに呼吸器センターとして再編され、より集学的なアプローチでの呼吸器疾患診療が可能となりました。

 当院は、地域がん診療連携拠点病院としてがん診療に重点をおいていますが、当科においても肺癌は呼吸器疾患診療の中で最も大きなウエイトを占めています。当科の肺癌診療の特徴は、病理検査科、呼吸器外科、放射線科との緊密な協力体制による迅速な診断と治療にあります。病理診断は主として当科での超音波気管支内視鏡検査(EBUS-GS-TBB/EBUS-TBNA)にて、一部の症例は放射線科でのCTガイド下針生検によって行っています。病理・病期診断の後に、週1回開催している呼吸器内科、呼吸器外科、放射線科、病理検査科によるキャンサーボードにおいて治療方針を決定しています。

 当科では分子標的治療薬を含む化学療法および緩和ケアを担当し、低侵襲の胸腔鏡補助下の肺癌手術を担当する呼吸器外科と定位放射線治療を含む根治的放射線治療および姑息的放射線治療を担当する放射線科との連携のもと、ガイドラインに基づく集学的個別化治療を実践しています。また、終末期の緩和ケアを要する患者に対しては、緩和ケアチームとの連携のもと、質の高い緩和ケアを提供しています。

 肺炎をはじめとする呼吸器感染症の入院は肺癌に次いで多く、その中で高齢者の誤嚥性肺炎は医療社会的にも大きな問題となっています。誤嚥性肺炎の治療においては、入院初期からの栄養サポートチーム(NST)の介入と病診連携や訪問看護部との連携により、早期の転院・退院を目指しています。また、間質性肺炎などのびまん性肺疾患に対しては、気管支肺胞洗浄や経気管支肺生検(場合によっては胸腔鏡下肺生検)を積極的に行い、迅速かつ的確な診断・治療を行っています。近隣医療施設から救急搬送される緊急入院も少なくなく、特に、ARDS、重症肺炎、間質性肺炎急性増悪、COPD急性増悪など人工呼吸管理下にICUでの集中治療を必要とする重症呼吸不全患者も積極的に受け入れています。敗血症性ショック/ARDSでは、血液浄化療法や持続的血液濾過透析法(CHDF)なども積極的に行ない、救命を目指しています。

 呼吸器内科医の不足が危惧される地域医療の現状において、地域医療支援病院としての当科の役割は重要と考えており、今後も地域の、特に大分市と県南地区の呼吸器疾患診療の充実に尽力していきたいと思います。

診療担当表

藤崎 秀明
(再来のみ)
重永 武彦
(再来のみ)
藤崎 秀明
(再来のみ)
板井 真梨子
(再来のみ)
重永 武彦
(再来のみ)
板井 真梨子
(再来のみ)
藤崎 秀明
(紹介のみ)
増野 智章
(再来のみ)
重永 武彦
(紹介のみ)
藤崎 秀明
(紹介のみ)
重永 武彦
(紹介のみ)
宮崎 周也 ローテーション ローテーション 増野 智章
ローテーション
手術日等

医師紹介

重永 武彦 しげなが たけひこ

呼吸器内科部長

専門分野
呼吸器内科全般
専門医・認定医
日本呼吸器学会専門医・指導医
日本アレルギー学会専門医
日本内科学会総合内科専門医
ICD
大分大学臨床教授

藤崎 秀明 ふじさき ひであき

呼吸器内科医師

専門分野
呼吸器内科
専門医・認定医
日本内科学会認定医
日本呼吸器学会専門医
日本呼吸器内視鏡学会気管支鏡専門医

板井 真梨子 いたい まりこ

呼吸器内科医師

専門分野
呼吸器内科
専門医・認定医

増野 智章 ますの ともあき

呼吸器内科医師

専門分野
呼吸器内科
専門医・認定医
日本内科学会認定医
TNT

宮崎 周也 みやざき しゅうや

呼吸器内科医師

専門分野
呼吸器内科
専門医・認定医

矢部 道俊 やべ みちとし

呼吸器内科医師

専門分野
呼吸器内科
専門医・認定医

実績

診療実績(平成28年)

●年間外来患者総数 10,025名
●年間紹介患者総数 694名
●年間入院患者総数 710名

 ・悪性呼吸器疾患(肺癌)            322名(45.3%)
 ・呼吸器感染症                 176名(24.8%)
 ・間質性肺炎を含むびまん性肺疾患        78名(10.9%)
 ・COPD・気管支喘息などの閉塞性肺疾患     51名(7.2%)
 ・気胸,胸膜炎などの胸膜疾患          41名(5.8%)
 ・重症急性呼吸不全(ARDS、IP急性増悪など)  45名(6.3%)
 ・その他                    42名(5.9%)

●ICU入室患者:40名

 ・肺癌化学療法(分子標的治療薬を除く)のべ件数:785件 (外来 429件,入院356件)
 ・肺癌の放射線治療:46件
  →根治的放射線治療:23件(うち同時科学放射線治療17件;定位放射線治療 3件)
  姑息的放射線治療:23 件

●気管支鏡検査総数:384件(うちTBLB 99件;EBUS-GS-TBB 99件;EBUS-TBNA 40件)
●局所麻酔下胸腔鏡検査:8件
●CTガイド下針生検:22件(放射線科施行)