日本赤十字社 大分県赤十字病院

大分赤十字病院は、患者に、職員に、地域医療機関に選ばれる病院を目指しています。

tel:097-532-6181

泌尿器科

 当科は、専門性の高い手術治療を中心に診療を行っていますが、特に、尿路内視鏡手術、腹腔鏡手術、体外衝撃波結石破砕術(ESWL)などの最小侵襲手術と、急増している前立腺癌の診断治療に力をいれています。

医療機関の認定

日本泌尿器科学会専門医基幹教育施設
日本透析医学会専門医教育認定施設
泌尿器科腹腔鏡技術認定研修施設

現状及び特色

 平成29年は今川全晴、佐藤竜太、渡辺大の常勤医師3名で診療にあたりました。部長以外は大分大学腎臓外科・泌尿器科学教室からの2年ローテーションです。

 当科は、尿路・男性生殖器および副甲状腺、副腎などの内分泌臓器まで、泌尿器科領域を幅広く、専門性の高い手術治療中心の急性期医療を主体に診療を行っています。

 具体的には①尿路性器癌(腎、尿管、膀胱、前立腺、精巣など)、②尿路結石症、③老年期の排尿障害(前立腺肥大症、尿失禁、過活動膀胱など)、④副腎や副甲状腺の内分泌外科、⑤透析療法などです。特に①、②の診断および治療が中心で、できるだけ患者さんの体に負担のかからない低侵襲治療(腹腔鏡、内視鏡手術)を心がけています。

 腹腔鏡手術は、副腎や腎、尿管などに対して第一選択として積極的に行っています。近年、早期の腎細胞癌発見が増えており、また、慢性腎臓病(CKD)が注目されており、腎機能温存のため、小径腎細胞癌に対して腹腔鏡下腎部分切除術を積極的に行っています。

 尿路結石治療に対しては、これまで体外衝撃波尿路結石破砕術(ESWL)を第一選択としてきましたが、近年の治療主体はレーザーによる内視鏡的尿路結石砕石術(経皮的、経尿道的)に変遷し、なるべく1回の治療で完結するようにしています。また最近はサンゴ状腎結石など治療困難な結石症例にもチャレンジしています。この尿路結石治療は、県内トップレベルにあると自負しています。

 手術不能の転移性腎細胞癌には、新規分子標的薬治療、免疫チェックポイント阻害剤を、またホルモン抵抗性(去勢抵抗性)前立腺癌には、新規ホルモン剤、抗がん剤、RI治療(Ra223)を、積極的に導入し、満足のいく効果が得られています。

診療担当表

医師紹介

今川 全晴 いまがわ まさはる

泌尿器科部長

専門分野
泌尿器科
内視鏡手術
腹腔鏡手術
腎不全(透析、CAPD、腎移植)
内分泌外科(副腎、副甲状腺)
専門医・認定医
日本泌尿器科学会専門医・指導医
日本透析学会専門医・指導医
泌尿器腹腔鏡技術認定医
がん治療認定医
日本泌尿器科学会西日本支部評議員
日本泌尿器内視鏡学会代議員
日本内視鏡外科学会評議員
大分大学医学部臨床教授

佐藤 竜太 さとう りゅうた

泌尿器科副部長

専門分野
尿路悪性腫瘍
専門医・認定医
医学博士
日本泌尿器科学会専門医
日本がん治療認定医
泌尿器腹腔鏡技術認定医
日本内視鏡学会技術認定医(泌尿器腹腔鏡)

村上 幹 むらかみ かん

泌尿器科医師

専門分野
泌尿器科一般
専門医・認定医

実績

 手術室での手術件数(生検を含む、ESWLを除く)は409件であり、麻酔法別では全身麻酔117件、腰椎麻酔158件、硬膜外麻酔81件、局所麻酔その他53件でした。

 手術別では尿路内視鏡手術が計242件で、このうち経尿道的膀胱腫瘍切除術(TUR-Bt)が77件と最も多く、尿管ステント留置術が54件、経尿道的尿管砕石術(TUL)が35件でした。

 腹腔鏡手術は40件で、うち腎部分切除術が13例と最も多く、増加傾向にあり、体外衝撃波尿路結石破砕術(ESWL)は新患35件で減少傾向でした。

 悪性手術件数は140件で増加傾向にあり、このうち腎細胞癌27件で、うち腎部分切除術は14件、腎盂尿管癌6件、膀胱癌82件、前立腺癌21件でした。詳細は別表のとおりです。

●【手術統計(悪性)】

※(  )内は体腔鏡手術

腎細胞癌 根治的腎摘術 14例(13例)
部分切除術 13例(13例)
27例
腎盂尿管癌 全摘 6例(6例)
膀胱癌 TUR 77例
膀胱部分切除術 2例
膀胱全摘、回腸導管術 3例
82例
前立腺癌 恥骨後式前立腺全摘術 21例
精巣癌 高位除睾術 3例
鼠径リンパ節転移 (郭清術) 1例
合計   140例

 

●手術統計(良性)

副甲状腺 原発性 2例
続発性 1例
移植腺 1例
4例
副腎 原発性アルドステロン症 1例
褐色細胞腫 1例
骨髄脂肪腫 1例
3例
尿結石症 ESWL 35例
PNL 2例
TUL 35例
経尿道的膀胱砕石術 6例
78例
良性腎疾患 5例
前立腺肥大症 18例(TUR-P18例)
除睾術 9例
陰嚢水腫 1例
精巣外傷 1例
尿膜管 3例

 

●手術統計(処置、検査、その他)

経皮的腎瘻術 2例
経皮的後腹膜ドレナージ術 2例
経尿道的腎盂尿管凝固術 1例
経尿道的尿管ステント留置術 54例
経尿道的尿管ステント抜去術 35例
経尿道的尿管拡張術 1例
経尿道的電気凝固術 7例
膀胱内凝血塊除去術 3例
経皮的膀胱瘻 1例
尿道狭窄内視鏡手術 6例
包茎 2例
外尿道口腫瘍切除術 2例
CAPD留置術 13例
CAPD抜去術 4例
前立腺針生検 92例(うち陽性 65例 71%)
ESWL 延べ103回(35例)平均2.94回

 

●体腔鏡手術疾患の内訳

副腎 3例
腎癌 26例
全摘 13例
部分切除 13例
腎盂尿管癌 6例
腎盂癌 5例
尿管癌 1例
良性腎尿管疾患 腎のう胞 2例
水腎症 2例
腎被膜下血腫 1例
合計 40例