日本赤十字社 大分県赤十字病院

大分赤十字病院は、患者に、職員に、地域医療機関に選ばれる病院を目指しています。

呼吸器外科

医療機関の認定

呼吸器外科専門医合同委員会関連施設

現状及び特色

 当院呼吸器外科では、肺癌に代表される胸部悪性疾患や、気胸、胸部外傷などの急性疾患に対して、専門的な治療を行っております。

 悪性腫瘍に対する治療方針は呼吸器内科、放射線科、病理診断科と週に一度の合同カンファレンス(Cancer board)を行うことによって、世界標準の治療を基本とし、個々の患者さんに対して最も適切な治療を選択するよう心がけています。また、呼吸器内科と情報を共有し、密に連携することにより、初診から手術までできるだけ短い期間でスムーズに行えるよう努力しています。

 手術においては、胸腔鏡を使用した低侵襲手術を積極的に行い、術後疼痛の軽減、入院期間の短縮、早期の社会復帰を目指しています。早期肺癌に対しては、完全胸腔鏡下手術を行っています。特に、当科では約3-4cm程度の小さな創1カ所で行う単孔式手術を取り入れており、身体への負担を最小限にとどめる事を目指しています。一方、進行した肺癌に対しては化学療法・放射線治療に手術を組み合わせた集学的治療を行うことにより、治療予後の改善を目指しています。

診療担当表

医師紹介

水内 寛 みずうち ひろし

呼吸器外科副部長

専門分野
呼吸器外科
専門医・認定医
医学博士
日本外科学会専門医
呼吸器外科専門医合同員会・呼吸器外科専門医
日本がん治療認定医機構・がん治療認定医

診療実績

 外来は水、木曜日に行っています。その他の曜日でも、通常の外来および急患にもできる限り対応致しております。

 2022年は全身麻酔下呼吸器外科手術が134例でした。そのうち81例が肺癌に対する手術でした。術後補助化学療法、術後再発例に対する化学療法も多数の患者さんに行っています。

 

<業績集>

●発表

第39回日本呼吸器外科学会学術集会(2022年5月20-21日 福岡)
全身麻酔困難症例に対するnon-intubated uniportal VATSの2例
水内 寛、小野 裕也、大場 太郎

第63回日本肺癌学会学術総会(2022年12月1-3日 福岡)
①原発性肺癌・転移性肺腫瘍の鑑別にKRAS遺伝子検査が有用であった4例
 水内 寛、大場 太郎
②VATS切除で診断の上、二期的切除施行となった前縦隔脂肪肉腫の一例
 大場 太郎、小野 裕也、水内 寛
③その他の胸部腫瘍
 座長 大場 太郎