日本赤十字社 大分県赤十字病院

大分赤十字病院は、患者に、職員に、地域医療機関に選ばれる病院を目指しています。

救急科

医療機関の認定

大分大学救急科専門研修プログラム関連施設

現状及び特色

 当院は大分市中心部の二次救急施設で24時間365日の救急患者受け入れを目指しています。当院では平日日勤帯は救急専従医が、夜間休日は当直医が初期診療を行ない、入院加療が必要と判断した場合には適切な専門診療科に引き継ぎます。

 当科はおもに日中の救急車対応を行っています。救急患者の初診を行い、適切な診療科に橋渡しします。2019年より各科の有志とともにRapid Response team(RRS)を立ち上げました。院内急変を少しでも減らすため、入院患者が危機に瀕する前に介入していくことを目的としています。院内の周知が広がり、徐々にRRSコールも増えてきています。

 災害医療に関してはDMAT及び日本赤十字社救護班として、依頼があれば可能な限り速やかに対応できる体制の確立を目指しています。東日本大震災、熊本地震、九州北部豪雨、西日本豪雨、令和2年7月豪雨(人吉)、長崎豪華客船COVIDクラスターにもDMATや日赤救護班を日本赤十字社大分県支部と協力して当院から派遣しました。

 行政にも積極的に協力しており、大分市メディカルコントロール協議会事後検証会や大分県メディカルコントロール協議会、大分県災害医療対策協議会DMAT運営部会および大分DMAT研修などに参加しています。大分県や大分市の災害救急医療の発展に微力ながら尽くしていきたいと思っています。

 当院は研修指定病院であり、初期研修医は夜間休日当直に加え、ローテーションで救急部研修を行います。救急外来で初期診療を経験するとともに、心肺停止患者に対する二次救命処置、さらには重症患者の初期対応に関する研修を行っていきたいと思っています。救急外来という緊迫した状況において、自分で考える力を養うこと、適切な医療が提供できること、効率的にマネジメントできることを研修目標としています。

診療担当表

医師紹介

吉住 文孝 よしずみ ふみたか

救急科部長 兼 医療社会事業部長 兼 第二外科副部長

専門分野
消化器外科(特に消化管外科)
専門医・認定医
日本外科学会専門医
日本DMAT隊員(統括)

診療実績

診療実績(カッコ内は2021年の実績)

昨年もコロナ禍の影響を大きく受けました。

救急外来受診患者数は3661名(4119名)、そのうち入院患者数1329名(1470名)と以コロナ禍前に比べて大幅に減少したままです。救急車受け入れ台数も1400台(1506台)と大きく減少したままです。

救急外来受診患者の36.3%(35.7%)、救急車で搬入された患者の62.6%(62.9%)が入院となり、入院率は高い状態を維持しています。

救急科 部長 吉住 文孝