肝胆膵内科
医療機関の認定
日本消化器病学会認定施設
日本肝臓学会認定施設
日本胆道学会認定指導施設
日本糖尿病学会指導施設
現状及び特色
肝胆膵内科は外科・放射線科と連携し、肝胆膵領域を担当しています。肝疾患に関しては成田部長が主に対応し、胆膵領域は2014年10月より赴任された本村部長が中心に診療にあたっています。
C型慢性肝疾患の治療は、ここ数年で飛躍的な進歩を遂げています。2014年よりインターフェロンを投与しない、内服のみでの治療も保険収載され、当院でも今までに160名以上の患者さんに使用しております。非代償性肝硬変症例であっても、治療の適応となり現在までに4例治療を行っております(いずれもChild-Pugh分類12点以下)。治療効果も非常に高く、複数回治療した患者さんもおりますが、100%ウイルスが排除されております。
脂肪性肝疾患に関しても当科は力を入れており、腹部超音波検査を用いた肝硬度測定を積極的に行い、肝発癌リスクのより正確な評価をしています。
肝細胞癌の治療において、経皮的ラジオ波焼灼療法(RFA)は、小さい腫瘍であれば、手術療法に匹敵する治療法であり、胸水法、腹水法、CTアシストなど様々な手法で積極的にRFAを行っております。治療法の決定には、内科治療に固執することなく、外科・放射線科との合同カンファレンスにて協議し、個々の患者さんに対し最適な治療を提案させていただいています。
胆膵領域の診療に関しては、胆管結石、閉塞性黄疸、胆膵領域の腫瘍性病変を中心に、様々な病態に対して、内視鏡的逆行性膵胆管造影(ERCP)や超音波内視鏡(EUS)を駆使して診断治療にあたっています。術後再建腸管症例に対しては最新の胆膵処置用小腸内視鏡(DBE、EI-580BT、鉗子口3.2mm)を用いて診療を行っています。EUS関連手技では、EUSを用いた画像診断、EUS-FNAによる病理診断、膵液瘻や膵炎後仮性嚢胞感染に対するEUSドレナージなどを行っています。
胆膵系の処置は特殊な技術を要し、重大な合併症のリスクがありますが、熱意をもって、また、緊急の依頼にも対処できる様、日々準備しております。小腸内視鏡、胆道鏡、超音波内視鏡を用いた手技や検査がますます広がってきており、胆膵系の特殊検査の重要性が高まっています。
診療担当表
医師紹介

成田 竜一 なりた りょういち
第一肝胆膵内科部長
- 専門分野
- 肝臓・胆道・代謝
- 専門医・認定医
-
日本内科学会認定医・総合内科専門医
日本消化器病学会消化器専門医・指導医
日本消化器病学会九州支部評議委員
日本肝臓学会肝臓専門医・指導医
日本消化器内視鏡学会認定専門医
日本糖尿病学会認定専門医・指導医

本村 充輝 もとむら みつてる
第二肝胆膵内科部長
- 専門分野
- 消化器内科(特に胆膵)
- 専門医・認定医
-
日本内科学会認定医
日本消化器病学会専門医
日本消化器内視鏡学会専門医
日本胆道学会認定指導医
日本膵臓学会認定指導医
大分大学医学部臨床准教授
大分県医師臨床研修指導医講習会修了
TNT受講(NST資格)

坂東 昌哉 ばんどう まさや
肝胆膵内科医師
- 専門分野
- 消化器内科
- 専門医・認定医
診療実績
肝悪性腫瘍に対する経皮的ラジオ波焼灼療法:3件
肝針生検:18件
肝細胞癌動注療法:10件
ERCP:395件
(術後再建腸管に対するDB-ERCP:34件)
超音波内視鏡:408件
(EUS-FNA 26件)