放射線科部
放射線科部理念
診療放射線技師は、放射線を取り扱う専門職として当院の理念である「心のこもった医療の提供」を心がけ、日々の業務に努めています。そして、放射線の安全管理や医療被ばく線量の低減、被ばくに関する相談など、患者様にとって安心安全な検査を提供します。
現況及び特色
医師4名、診療放射線技師15名、看護師4名、受付2名
当院では多くの放射線機器を備えており、画像診断から放射線治療、核医学検査まで幅広い業務に対応し、24時間365日の対応が可能な体制を整えています。また、DMATや赤十字救護班など災害医療に関する研修に積極的に参加し、被災地への医療的支援を行っています。
一般撮影・乳房撮影・ポータブル撮影
整形領域の撮影をはじめ、様々な診療科からの依頼に対応しています。また、乳房撮影は認定技師を含む4名の女性技師が行っています。
放射線治療
IMRT(強度変調放射線治療)をはじめとした高精度放射線治療を行っており、2024年度に装置を更新し最新機種を導入しました。より効果が高く、副作用の少ない放射線治療の提供が可能となります。
各検査
MRI検査
肝・胆・膵領域の疾患を非常に多く撮像しており、月平均450件をこなしています。
またDWIBS(体幹部メタチェック)による転移性腫瘍のスクリーニング撮像も多く行っています。MRI室内は強磁場の特殊空間であり、定期的な勉強会の開催により医療事故防止にも努めています
骨塩定量検査
放射線を使用した正確な骨密度測定を行っています。
新装置が導入され、最新のソフトウェアを使用しこれまでよりも精度の高い測定が可能となっています。
透視造影検査
外科の術前精査として胃精密造影・低緊張性十二指腸造影・注腸造影、炎症性腸疾患の精査として小腸造影を行っています。施行担当技師は検査時の留意点を含めた所見をレポートにまとめ、読影専門医へ提供しています。
CT検査
80列CTと16列CTの2台で検査に対応しています。80列CTはAIによる画質の向上と被ばくの低減機能を備えています。また、STAT症例(迅速な対応を必要とする症例)の読影補助にも積極的に取り組み、医療の質の向上を図っています。
IVR(Angio・心臓カテーテル検査、治療)
Biplane装置を2台備えています。IVRにおける放射線被ばくの管理も放射線技師の重要な役割であり、低被ばくで検査が行えるよう心がけています。また、予定検査だけでなく緊急症例にも迅速に対応できる体制を整えています。
RI検査
骨シンチを中心に頭・心臓の血流シンチの検査を多く行っています。最近では早期の認知症診断に有用なダットスキャン、心不全のグレード評価に有用なピロリン酸シンチを新たに開始しました。また、ゾーフィゴによる去勢抵抗性前立腺癌の治療も多く行っています。