奥が深く、魅力あふれる臨床の世界

1.研修をスタートするにあたって
 これから皆さんが踏み込もうとする臨床の世界は奥が深く、興味が尽きず、生涯をかけて取り組むにあまりある魅力あふれる世界です。老婆心ながら 研修のスタートにあたり、留意すべきいくつかの心得を述べてみます。

2.社会人として基本的なマナーを身につける
 今後の医療は「チーム医療」がキーワードです。時間を守る、きちんとした挨拶をする、はきはきとした物言い、清潔な服装、出処進退のけじめ等、社会人としての基本的なマナーを身につけたうえで、「one for all' all for one」の精神でチームをリードするのが医師の役目です。

3.患者さん中心の生活を
  研修期間中は患者さんのQOLを第一義に、自らのQOLは二の次に考えて生活を組み立て、勉強してみましょう。必ずや、将来に対する大きな自信になるはずです。

4.常に自分自身の判断を持つこと
 診療にあたっては常に独自の判断を持つこと。指導医の指示待ち族になってはいけません。ただし、行為の実践時には必ず指導医に相談をすること。客観性のある合理的な診療のために。

5.患者さん一人ひとりがノイエス(Neues)
 研究は何か新しい真理(Neues)を探り、発見するために行われます。一方、臨床ではひとりとして同じ病気・病態の患者さんはいません。1例1例からsomething new(Neues)を発見できるセンスを磨けるかどうかが、実力の分かれ目となります。

6.謙虚な姿勢と向上心
 メジャーリーグのイチロー選手は誰よりも練習熱心で、体づくりにも精を出します。「もっと野球がうまくなりたい」というのが最近の彼の抱負です。
 消化器がん手術の大先達で、私がもっとも尊敬する元癌研所長の梶谷鐶博士は67歳のときに「私は今まで手術が過ちなく順調に行えたと自己満足することは少ない。反省すれば必ずどこかに過ちがある」と峻厳な自省の弁を述べられています。
 これら2人、超一流の人間に共通した資質は謙虚な姿勢と飽くなき向上心です。以って銘すべき目標としていただきたいと思います。

 

臨床研修を大分赤十字病院でスタートしませんか

 臨床研修は、その人の医師としての内容(かたち)を形成するもっとも重要な2年間です。また、医師として初めて勤務した病院は終生忘れることのない、懐かしいところになります。
 大分赤十字病院では現在まで管理型、協力型の研修医47名(延べ数)を迎えともに働きました。出身大学は大分大学、九州大学、長崎大学、熊本大学、宮崎大学、鳥取大学、久留米大学、東邦大学、愛知医大など多彩・多岐にわたります。

 病院の増改築にともない、研修医室は古い管理棟1階から新管理棟の医局研修医コーナー、さらに2009年2月から増築棟に仮眠室2部屋のある専用の研修医室ができあがりました。ここで常時10から12名の1年目、2年目研修医がまさに「同じ釜のめしをくい」、お互いの絆を深めながら研修をしています。2年目の研修を終了した後は、大学医局に入局して大学病院または関連施設で専門研修に入るケースが多いですが、そのまま大分赤十字病院で後期研修を続ける人も出てきています。
 大分赤十字病院は救急・災害医療、がん診療、生活習慣病を軸にした急性期病院です。救急医療については、拡充と充実を目指しています。昨年から ICU を設置し、救急部兼任スタッフの増員のほか、今年10月には救急部専任スタッフが着任する予定です。救急とプライマリーケアの習得に最適な環境を整えつつあります。
 春の花見に始まり、スポーツ大会、医局旅行、ビールパーティ、新年会など職員の交流も盛んであり、なんでも気軽に相談できること、診療科間の垣根が低いことも大分赤十字病院の特徴です。臨床研修を大分赤十字病院でスタートしませんか。皆さんの参加をこころから待っております。

 
 
実りある研修を、interactive teaching で!
 

 新しい臨床研修医制度になり多くの研修医の諸君と接してきました。なんといっても嬉しいのはやはり自分達が指導していった研修医の方々が、成長していった姿を実感できる時です。正にゼロからの出発であった彼等が、病棟だけでなく救急の場の第一線で生き生きと仕事をしている姿を見ると頼もしく思います。
 研修医は指導医から教えられるだけでなく、先輩の研修医や同期の研修医からどんどんと吸収し伸びていきます。

 一方向からの指導で得られるものは非効率的であり、インタラクティブな教育環境が必要です。当院では、研修医の諸君がローテーション科以外の各診療科の先生方にも気軽に質問している姿をよく見かけます。中規模病院の良さの一つは、医師同士が研修医を含め全員の顔を知っているということです。どんどん分らないことを先輩に質問して伸びていってほしいと思います。
また当院の研修医室には各自の机、本棚、インターネット環境、台所、仮眠室等が完備されています。どこにも負けない快適な環境と思います。
 最先端の医療機器が備わり(とても大切な事です)、かつ熱い指導者である専門家の揃った大分赤十字病院で初期研修を受けてみませんか。2年後、成長した若手医師に育っていることをお約束できると確信しています。
 私個人は、外科の指導に携わっています。当院の外科は、県下だけでなく九州内でも有数の手術症例を誇っており、外科系志望の方には極めて魅力的な病院の一つです。大学では第3助手にしか入れないような大きな手術にも第1、2助手として参加してもらいますし、簡単な手術は研修期間中に術者のチャンスも回ってきます。指導は、厳しく熱くをモットーにしていますが、外科志望の有無に関わらず、有意義な時間があっという間に過ぎてしまう事と思います。なお、今年は優しい女医さんも二人勤務中ですので、女性研修医の方も働きやすいと思います。
皆さんと、一緒に働ける日を楽しみにしています。

 

高度な専門知識と経験を生かし消化器疾患診療の基礎を習得

 大分赤十字病院消化器内科における専門領域は肝臓、胆嚢、胆管、膵臓、胃、小腸、大腸の疾患です。これらの臓器疾患に対して高度な専門知識と経験を生かした診断と治療を行っています。胃、小腸、大腸,胆,膵の分野では内視鏡を駆使した内視鏡的診断、治療を中心にしています。上部消化管内視鏡:4500件/年、下部消化管内視鏡:1500件/年、内視鏡的逆行性膵胆管造影:300件/年です。また、消化管の早期悪性腫瘍に対する内視鏡治療である内視鏡的粘膜下剥離術(ESD)に積極的に取り組んでいます。特に微細血管構築学の知識、経験を生かしてより質の高い治療を目指しています。

さらに潰瘍性大腸炎やクロ-ン病などの炎症性腸疾患の診断、治療に力を注いでおり白血球除去療法や抗TNF-α抗体。免疫調節剤の導入例を多く診療しています。バルーン内視鏡、カプセル内視鏡によりこれまで診断、治療が困難であった小腸疾患の診療が可能になりました。
また肝臓疾患についても肝生検、ラジオ波焼灼療法、IFN導入などウィルス肝炎、肝細胞癌などの各病態に応じた内科的診断と治療に力を注いでいます。
初期研修においては胃潰瘍、感染性腸炎、閉塞性黄疸などのcommon disease、や消化器急性疾患の基礎を一緒に勉強し、後期研修においては消化器病専門医、消化器内視鏡専門医などの資格取得のための技術習得や特殊な症例の経験を積んでいただく予定です。
また、全般的なカリキュラム、待遇については適宜、研修医の「生の声」をできる限り吸い上げて よりよい研修ができるように病院全体で配慮、改善してゆきます。どうぞ大分赤十字病院の門をたたいてください

 
 

 

 皆さん、こんにちは!勉強や部活、プライベートなどで忙しい毎日をお過ごしのことと思います。楽しいですか?充実していますか?頑張っていますか? 
 私は大分大学医学部を卒業してから大分赤十字病院にて2年目の初期研修をしています。
 初期研修の2年間を大分赤十字病院に決めたのは、全国・世界レベルの日赤であるという信頼と安心感及び憧れと、実際に病院見学に訪れた際の先生や事務の方々を始めとする職員・スタッフの方々の明るい雰囲気(挨拶)の2点につきます。

 振り返れば1年前の4月は不安しかなく、わからない・できないことばかりでした。器具や物品の名前、置き場所がわからないけど、それを聞こうにも先生や看護師さんの名前がわからない! カルテを書こうと思っても知識がないため内服薬や点滴の名前がわからず調べていたら、あれ?もうこんな時間! 家に帰り、「やっぱり研修医になって社会人として働いた後の疲労感ってなんか達成感あるなぁ」・・・って何かしたわけ?! むしろ、私が足を引っ張って周りが疲労だよな(自嘲)。 また自己満→自虐入っちゃったけど、明日も頑張ろう♪ そんな毎日を送っていたらいつのまにか1年が終わっていました。
 2年目になり新たに1年目研修医という仲間が増え、今は断然楽しいです。各科をローテートするため顔見知りが増え、職種を問わず皆様から温かい言葉をかけて頂いたり、入院していたはずの患者さんが「退院して今日は外来に来た」と嬉しそうに話しかけて下さったり。毎日が楽しく充実していると思えるのは2年目も同じ職場を選択した結果と受け止めています。
 現在は情報量が膨大であり、取捨選択が非常に困難かと思います。 各々の研修病院が魅力的に映ることでしょう。 気になる病院は実際に見学に行くことを私はお勧めします。また、友人との情報交換も大切です。 当院にも、研修云々にこだわらずお悩み相談がてら気軽にお越し頂けたら幸いです。皆さまにお会いする日を楽しみにしています。

 
 

 

 大分赤十字病院での研修医を始めて1年以上が経ちました。研修医生活が残り半分もないかと思うと、ちょっぴり寂しくも感じます。
私はもともと学生時代から膠原病に興味がありました。1・2年目は市中病院で膠原病の基礎を身につけて、一筋縄ではいかないような膠原病は3年目に大学で経験しようと思っていました。そこで初期研修は膠原病の診療が盛んに行われている大分赤十字病院での研修を選びました。

  340床と臨床研修指定病院の中では比較的小規模でありながら2年間の研修で回っておくべき科は一通り揃っています。病床数の割には医師数も多く、研修医に主体的に診療させてくれることはあっても、任せきりされることはありません。そのため様々な手技もきちんと指導してくださるので、緊張しつつも安心して挑戦し、体得することができました。また、研修医どうしで同じ科を重複してまわることはないので、たとえ引っ込み思案な人でも他の研修医に奪われることなく安心して手技をさせてもらえると思います。逆に積極的な人はそのときまわっていない科でも指導してもらえます。外科の研修では、始まって1か月頃から虫垂切除術を、3か月目には腹腔鏡下胆嚢摘出術や胸筋温存乳房部分切除術等を執刀させて頂きました。内科志望でもとても充実した3カ月となりました。
次に救急ですが、大分赤十字病院が2次救急ということや大分市街地にあるといった理由で軽傷から重症までいろんな症例を経験することができます。当直では内科系・外科系それぞれ一人ずつの上級医とともに3人で診療に当たります。初めは監督のもと診療を行いますが、慣れてくると問診から診察、検査、診断、処方と自分ひとりでさせてもらえるようになります。最後は上級医が確認する規則があるので研修医に責任が及ぶことはありません。
最後に、大分赤十字病院での研修は忙しくはありますが、じっくり勉強する時間もあり、今ではこの病院での研修は自分に合っていると思っています。みなさんもゆっくり自分にあった病院を探してください。そして、できれば大分赤十字病院にも一度来てみて病院の雰囲気を味わってください。

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