フィリピンで活動中の当院看護師からの便りです。投稿日:2015.9.16
8月からフィリピンのオーロラ州で保健医療支援活動をしている当院看護師の若林薫さんからの報告です。これから帰国する2月まで連載していきます。
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8月21日に到着してから、はや、2週間が経過しました。
こちらは日本の真夏がそのまま続いているような感じで、毎日気温は30度前後で蒸し暑いです。
6月から12月ぐらいまでは雨期で、一日のうち、一度は雨の降る時間があります。
先週1週間は、フィリピン赤十字本社での各事業のオリエンテーションと、フィリピンに入って活動している各国赤十字の代表や、フィリピン赤十字に常駐している職員、日本大使館、IFRC,ICRCなどの表敬訪問で終わりました。各事業、各国がどのようなことをしているのか、教えてもらい、わからないことや、聞きたい事があれば質問するという形です。
フィリピン赤十字はものすごく多くのプロジェクトを計画し、実践していることに驚かされます。
また、プロジェクトには多くの国の赤十字が関わっています。
ドイツ、オーストラリア、オランダ、フィンランド、カタール、スペインなどです。
フィリピン赤十字は政府と補完関係にあるようで、政府の手の届かない部分を赤十字が行っているという形です。
青少年赤十字の活動も活発で、ファーストエイドの訓練などもオリンピックがあるほどで、小学生でもできるそうです。
コミュニティでは、災害が多いため、医療者や赤十字がこなくても、発災後いち早く住民たちだけで相互に助け合えるよう、災害対策訓練や、心肺蘇生法、包帯法などの訓練は頻繁に行われています。
フィリピンにおいては、赤十字の果たす役割はとても大きいことがわかります。
フィリピン赤十字のスタッフはみんな若く、20代から30代の人がほとんどです。
そのためか、ものすごく活気を感じます。が、国民性からなのか、あまり切羽詰まった感じではなく、のんびりマイペースで仕事をこなしている印象です。
突然の予定変更は日常茶飯事で、毎日、突然指示されて、動いています。怒涛のような日々です。