肝胆膵センター
腹腔鏡下膵頭十二指腸切除の施設基準を取得し手術を行っています。全国でも限られた施設で施行しているのみで、大分県内では当院でのみ施行可能です。膵頭部領域の低悪性度腫瘍(嚢胞性腫瘍(IPMNなど)や神経内分泌腫瘍、SPNなど)が主な対象です。肝切除(葉切除など)もほとんどは腹腔鏡下に切除しています。
医療機関の認定
日本肝胆膵外科学会高度技能医修練認定施設A(高度技能指導医2名、専門医2名)
日本肝臓学会認定施設(日本肝臓学会専門医6名、指導医3名)
日本内視鏡外科学会技術認定医(肝臓1名)
腹腔鏡下膵切除(膵頭十二指腸切除、膵体尾部切除)、腹腔鏡下系統的肝切除の実施における施設基準取得
現状及び特色
平成11年11月より大分赤十字病院に肝胆膵センターが設立されて22年目となります。治療困難な疾患が多い肝胆膵領域の悪性疾患に対し、総合力で対応しようということで、内科、外科、放射線科、病理等の関連した専門領域の医師が各科の垣根を越えて診療に協力し質の高い医療を提供して参りました。
同一疾患であっても各診療科で治療法が異なることの多い分野ですので、新患や再発患者の精査、治療方針の決定を毎週行われる合同カンファレンスで決定し、大分赤十字病院として責任を持って対応していくというポリシーでそれぞれの診療科が協力して診療にあたっています。
肝胆膵疾患は各科の総合力が治療成績に大きく影響します。悪性疾患は外科切除が中心となりますが(大分県内第一位の手術症例数です)、手術が高難度になればなるほど合併症に対するバックアップ体制の厚みが重要で内科の内視鏡治療や放射線科のIVR治療のサポートが必須です。
当院の最大の強みはそれぞれの診療科が高い医療水準を持ち、そして密接に協力して集学的治療が行えていることだと思います。
治療の実績等に関しましては、ホームページの肝胆膵センター部門をご参照ください。今後も大分の地域医療に貢献できるよう頑張って参りますのでよろしくお願いいたします。